【その2】これ本当?『国内MBAの半分は定員割れの「限界スクール」。 法科大学院に続き淘汰の波』

【その1】これ本当?『国内MBA半分は定員割れの「限界スクール」。 法科大学院に続き淘汰の波』の続きです。さて、2017年の国内ビジネススクール市場はどうなっているのでしょう?

中央教育審議会大学分科会大学院部会の専門職大学院ワーキンググループ(第9回 H28.7.27)がまとめた専門職大学院WG報告書(参考資料)を出典として、最近のビジネス・MOTと法科大学院の推移を比較しましょう。なお、専門職大学院でない筑波GSSM、首都大、慶応などのビジネススクールは含まれません。

専攻数比較

まずは2003年から2016年までの専攻数推移です。

法科大学院の設置数は最盛期に74あったのが2016年には45にまで減っています。また2004年から2016年まで、新規設置はありません。これに対し、ビジネス・MOTは2004年から2015年まで増加もしくは同数で推移しています。2016年は32から31に減っていますが、新たに2が設置されており法科大学院のような衰退の傾向は見られません

入学者数比較

2010年から2016年までの入学者数です。

法科大学院の入学者数は2010年から2016年までで半減しましたが、ビジネス・MOTは同期間、1.2倍に増えています。2015年には、なんと法科大学院の入学者数を逆転してしまいました。ビジネス・MOTの入学者数は増え続けています

ビジネススクールの衰退は全く見られませんが・・?

数字で見る限り、国内ビジネススクールの衰退は全く見られません。しかし、金先生の「国内MBAの半分は定員割れだろう」という推測も、また事実なのかもしれません。これはどういうことなのでしょうか?

【その3】これ本当?『国内MBA半分は定員割れの「限界スクール」。 法科大学院に続き淘汰の波』に続きます)