国内MBA半分は定員割れの「限界スクール」。 法科大学院に続き淘汰の波という記事が2017/12/14にBUSINESS INSIDER JAPANに掲載されました。
記事の論旨
この記事の論旨は、
- 法科大学院に続き、MBAも淘汰が始まる
- 国内の多くの企業はMBAを求めていない
- 生き残るのは、京都大学のように学歴としての価値がある大学、学費が比較的安い国立大学、最初から戦略をしっかり打ち出している大学だけだろう
です。
全てが本ブログで既報
記事の内容は全て本ブログで既報の情報です。1は国内MBAの選び方3で掲載済み、2は日本人にMBAは必要ない?と「MBAが会社を滅ぼす」は本当かで、3は1と同じく国内MBAの選び方3で提示済み、法科大学院とは単純に比較できない点は国内MBA比較(事業構想大学院大学編)で示しています。また、記事に出てくる金先生の論文は国内MBA進学の難易度で提示済みです。
よって、全く新しい知見はなく、しかも記事が依拠している金先生の論文は2012年のものであり、古い知見をまとめただけの記事です。
NewsPicsでの反応
しかし面白いものですね。該当記事を取り上げたNewsPicsでは新事実発覚的な捉え方が多く、もうビジネススクールは終わりだ、法科大学院の二の舞だ、というようなコメントが散見されます。そういう人たちはなぜ1次情報には当たらず、それらしい記事であればすぐ鵜呑みにするのでしょうか?最近、村中璃子さんがジョン・マドックス賞を受賞しましたが、手のひらを返したように子宮頸がんワクチンは接種を推奨すべきだというコメントが多いのです。法科大学院やビジネススクール以前に、日本の情報リテラシーが心配になります。