平均年収と平均年収増分の相関
上図は各職種について、平均年収と、平均年収増分を散布図にしたものです。出典は平成29年賃金構造基本統計調査で、横軸が平均年収、縦軸が平均年収増分です。ご覧の通り右上がりの直線で回帰でき、平均年収が高い職種のほど、年収が増える量も多くなっていることを表しています。2つの職種を例にあげて説明します。
理容・美容師は平均年収306.3万円です。同調査によると、年齢別で平均年収は最低が~19歳で202.3万円、最高の40~44歳が449.1万円となっています。この差が246.8万円。つまり、246.8万円ぐらいは年収がアップする可能性があります。
一方機械製図工は平均年収421.1万円です。同じく同調査年齢別で平均年収は、最低が~19歳で145.2万円、最高の55~59歳が567.8万円となっています。差は347.8万円です。これは、機械製図工は理容・美容師は比較して101万円多く年収がアップする可能性がある、ということを示しています。このように、平均年収が高い職種ほど、年収が増えやすい傾向にあります。
dodaの平均年収をグロービスの職種構成にて補正
さて、dodaの平均年収418万円をグロービス在校生の職種の割合で重みづけして計算しなおすと、グロービス補正後平均年収は461万円になります。グロービスの平均年収のほうが10%程度高いですね。前述より平均年収が高い年収が増えやすい傾向にあるとするならば、グロービス補正後のdodaの平均年収の伸びはどうなるのでしょう?その伸びをもって、グロービスのアンケート結果と比較してみましょう。
<2018/10/22追記>
引用元のつづりが誤っておりました。関係者の方々には大変失礼いたしました。本文中の表記を訂正するとともに、ここにお詫び申し上げます。
(誤)duda
(正)doda
なお、パーソルキャリア株式会社は転職サービスのブランドである「DODA」を2018年10月16日に「doda」にリブランディングしましたので、本稿では後者に合わせて表記しております。